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■SS 「真夏の恋は永久の思い出」 中編

こんにちは、とろんべです

本当に速いペースで更新しておりますw
全3部で構成されているこのSS、地味に長文を書くように意識して頑張ってみたんですよ。
chiharu10C-a.jpg

それではSS 「真夏の恋は永久の思い出」 中編をどうぞ♪


「ハヤテ君、金魚すくいしたいな!」
おもむろにそう言うと千桜は再びスタスタと行こうとする。

世間では“わがまま”の部類に入る行動もハヤテは全然構わない。
いつも一緒にいるお嬢様が常日頃わがままであるのもあるが、一番の理由は相手が彼女であるから。
甲斐性を持つと言う事は、彼女のわがままも平気で受け入れる事だとハヤテは自負していた。
「はい、分かりましたから、そんなに急いで行かずに待ってくださいよ」
ハヤテも残りの綿飴を食べ終え千桜の元へ向かう。
「ハヤテ君、ここに金魚すくいの出店あるよー!」
それは数メートル先に見えた、年代を感じさせる金魚すくいの出店だった。

『君は巨大金魚をすくう事が出来るか!?』

大きくそう書かれた看板を見るなり千桜はやる気を出して
「よし、一番大きい金魚を捕獲する」
書記モードへと変身する。
そして千桜と巨大金魚の一騎打ちが始まった。
「金魚すくいは冷静な奴が勝てるんだ、この私に敵うものか」
若干アニメの影響を受けたセルフを呟きながら金魚を追い詰める。
そして網を滑るように動かし…
「貴様の動き、既に見切った!」

バシャッ

水の飛び散る音と共に、千桜の持っていた網は大破した。
明らかに金魚の重量に網が耐えられていない。
「インチキだ、こんなのインチキだ!ハヤテ君、どうにかしてくれ!」
文句を言いながらハヤテに寄り添って行く。
ハヤテは苦笑いしながらも千桜の頭を撫でる。
「この店はインチキじゃありませんよ、その証拠に僕があの巨大金魚をすくってみせますよ」
店のオヤジに200円を渡し、網を貰う。
明らかに無謀な挑戦にしか見えない。
「僕を誰だと思っているんですか、天の声さん…いざっ!」

バシャッ ビシャッ

激しく水しぶきが舞う。
それが店の照明に照らされキラキラと輝く。
千桜は観衆に紛れて「おぉぉ…」と呟いている。
「いっけえぇぇぇぇ!」
ハヤテの叫び声と共に、金魚は容器の中へ納まる。
「おぉぉぉ!」
観衆の驚きの声が歓喜の声に変わる。
「よくやった!」「お前は勇者だ!」などと好き放題言っている。
店のオヤジは驚きの余り声も出ない。
「…どうぞ、千桜さん」
ビニールの袋に入った金魚を見つめながら千桜はきょとんとしている。
まさか本当に捕れるとは思わなかったのだろう。
「あ、ありがとう…大事にするね」
千桜は微笑んでお礼を言った。


「次はどこへ行きたいですか?」
「……」
「…千桜さん?」
「ふぇ?あ、ごめん、さっき誰かに見られてた気がして…さっきの金魚すくいで暑くなっちゃったからかき氷食べたくなっちゃった」
「誰かに見られてた…ってもし知り合いとかだとあんまり良くないですね、付き合ってるのは秘密なのに…」
現在2人の関係を知るのはナギとマリアのみ、しかしそれをハヤテたちは知らない。
「でも、いつかは言わないといけないよね…」
「それはそうです、このまま黙ったままは余り気持ちの良いものではないですしね…。それよりも今はお祭りを楽しみましょう、かき氷食べたいんですよね?」
千桜は少し不安になるが、切替えの早いハヤテを見ているとそんな事はどうでも良くなった。
今はハヤテの言う通り祭りを楽しもうという気になった。

「かき氷も数年ぶりに食べましたよ」
お互い積まれた氷の山を少しずつ崩す。
「私もですよ、しかしお祭りって…何で砂糖や氷の形を変えただけのものがこんな値段で売れるんだろう…」
少し静かな場所に来たせいか、千桜は書記モードの口調になる。
「それはやっぱり…場の雰囲気じゃないですか?ほら、今の千桜さんみたいに、静かな場所だとお淑やかな口調になったり、お祭り騒ぎの中だとはじけた感じになったり。賑やかだと少しくらい値段も気にせずに買ってしまう、場の雰囲気に人は動かされやすいんですよ、きっと…」
ハヤテに指摘をされて初めて自分の口調が変わっている事に気付いた。
「…ふふっ、そうかもしれませんね…賑やかな雰囲気に釣られて私たちもかき氷を買ってる訳ですし」

かき氷も食べ終わり、千桜がふとハヤテに問い掛ける。
「ハヤテ君…私の事、どう思いますか?」
「え?どう思うって…」
「私の性格の事です。場所や状況によってコロコロと態度を変える私をどう思っているのか気になって…」
今まで怖くて聞けなかったが、いつかは聞こうと思っていた。
「僕は…好きですよ、そういう所も全部引っ括めて、千桜さんの事が好きです」
「ハヤテ君…嬉しいです」
千桜はハヤテにそっとキスをする。
仄かにかき氷のシロップの味がした。
「ふぅっ…じゃあハヤテ君、そろそろ帰ろっか」
このまま良いムードのまま2人の夏祭りは終わる…はずだった。

「あ、歩じゃない」
「あれれ、そう言うあなたはヒナさんじゃないかな?」
この2人に出会わなければ。


前編に比べるとボリュームが少ないと思いますがご了承を。
しかしまぁ…個人的には頑張ったなぁと思っております(爆
次回、感動(?)の最終話、お楽しみに!

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