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■SS 「真夏の恋は永久の思い出」 後編

こんにちは、とろんべです

一応リアルタイムで更新しているこのSS、意外と更新だけなら早いものでしたw
試行錯誤は全てメモ帳で行ったのでそれをコピペ…の繰り返し。

chiharu10C-a.jpg
それでは感動(?)の最終話、どうぞご覧ください♪


「ハヤテ君…何でハル子…春風さんと一緒にお祭りに?」
もちろんヒナギク程の人物、状況はは十分に理解できていた。
2人がどういう関係であるかを、そして今2人は何をしているのかを。
しかし突然出会ってその事実を突きつけられれば、流石に気持ちの整理が付かない。
「えっと…そのですね…僕は、実は千桜さんとお付き合いをさせていただいているんです、1週間ほど前から…。それで今日は初めてのデートと言う事でこのお祭りへ…」
何か悪い事をしただろうか、またヒナギクを怒らせてしまっただろうか、いつものようにハヤテは下手に出る。
だがヒナギクは怒ってなどいなかった。
千桜とハヤテが付き合っている、受け入れたくないその真実を突きつけられショックを受けていた。
「…えっと…あの…その…ごめんなさい!」
突然起きた状況に困惑し、千桜はその場から走って逃げ出した。
千桜だって知っていた、ヒナギクがハヤテの事を好きだと言う事くらい。
だからこそ、ハヤテと付き合い始めたなんて言えなかった。
話すと、ヒナギクを傷つけそうで怖かった。
黙っていた方が、ヒナとも今までと同じように仲良くして行けると思ったから。
しかしそれは叶わぬ願いだった。
結果として、黙っていた事によりさらに深くヒナギクの心を傷つけてしまった。
その罪悪感に耐え切れなくなり、さらに状況が全く分からなくなった千桜は混乱して逃げ出したのだった。
「あの…ヒナギクさん、西沢さん、千桜さんとの関係…黙っていてすみません。でもいつかは話そうと2人で―――」
「ハヤテ君!早く…早く、彼女を追いかけなさい!あの子は…ハヤテ君の大事な大事な人なんでしょ?だったらちゃんと追いかけて、慰めてあげるなりなんなりしてきなさい!」
あたふたと事情を話そうとするハヤテの声は、歩の張り上げた声に書き消された。
「……」
ヒナギクは黙ってしまった。
「…分かりました。ではすぐに戻るので、待っていてください!」
ハヤテは全速力で千桜を追いかけて行った。
そしてハヤテが見えなくなった頃、歩むはヒナギクに優しく声をかける。
「…ヒナさん、大丈夫?」
「嘘…ハヤテ君がハル子と付き合ってるなんて…そんなの嘘よ…」
ヒナギクはパニックを起こしている。
「…ヒナさん?」
「嘘だ…嘘だ…」
「…ヒナさん!!」
ヒナギクは歩の叫び声で目が覚めたようにはっとする。
「ごめんなさい、私…こういう事初めてだったから、ちょっと動転しちゃって…それに比べて歩は…強いわね。自分の好きな人に彼女が出来てきっと辛いのに…あんなにしっかりしてる…」
「全然強くなんてないですよ、ヒナさん。私はハヤテ君の事が好き、その気持ちは今も変わらない。でもね…だからこそ、他の人がハヤテ君を好きになる気持ちが痛いほど分かるの。だから…もしその子をハヤテ君が選んだなら…私はその2人を応援する、そう決めたんだ。でもやっぱり…大好きなハヤテ君に彼女が出来ちゃったのはちょっと悲しい…かな」
そういい終えると、歩の目に少しだけ涙が浮かんだ。
ハヤテが自分以外の人と付き合う事など絶対にない…歩にもそう思っていた頃はあった。
しかし、ヒナギクがハヤテの事を好きになったという話を聞いたあの日、今までの考えは全て捨てた。
自分だけがハヤテを好きになる事はない、それをちゃんと悟ったのだ。
「ふふ、やっぱり歩は強いわ…。でも…私もその考えには賛成かな。私も2人の恋を応援しようかしら…いつまでもしょげてばっかだと、生徒会長も務まらないものね」
ヒナギクの顔から、自然と笑みがこぼれる。
それは、2人の愛を心から祝福する笑みだった。
「じゃあ…2人が戻って来たら、ちゃんとその事を伝えようね…」
「うん…」


そしてその2人は…。
「千桜さん、大丈夫ですか?」
案の定、ハヤテは意外と早い段階で千桜に追いついていた。
そして2人で少し話をしようと、人気の無い所へ来たのだった。
「私…私、ヒナを傷付けちゃった…。私がハヤテ君と付き合ってるの話さなかったから……私、ヒナがハヤテ君の事を好きだっていう事知ってたのに…!」
泣き崩れている千桜を、そっとハヤテは抱き締める。
「そんな事はありませんよ、千桜さん。ヒナギクさんだって鬼や悪魔じゃないんですから、話せばきっと分かってくれますよ…ヒナギクさんが僕の事を好きだったってのは驚きましたけど」
やはりハヤテはヒナギクの好意に気付いていなかった。
「ハヤテ君…」
「それに、千桜さんは僕と付き合っていて後悔はしてないんでしょう?」
「後悔なんて…するわけないよ…!私はハヤテ君が大好きなんだから!」
涙を流しながら、千桜はハヤテに抱き付く。
「そうですか、それならもう――――」
ハヤテは千桜にキスをする。
それは千桜を心の底から愛しているから、そして、千桜には悲しい思いをして欲しくなかったから。
「気にする事は何もありませんよ、千桜さん」
静かに千桜に微笑を向ける。
「……はい、ありがとう、ハヤテ君」
その微笑を見て、千桜も落ち着きを取り戻す。
そしてハヤテにしばらく抱きついたまま目を瞑り、そして離れる。
「では、ヒナギクさんたちの所へ戻りましょうか…ちゃんと全部話さないといけませんしね」
「はい…これ以上は流石に黙ったままはいけないですからね…」
2人は手をつないで戻って行った。


「あ、あれ、ハヤテ君たちじゃないかな?」
「お待たせしました、ヒナギクさん、西沢さん。」
「おかえりなさい、2人とも…すぐに戻るって言った割に意外と遅かったわね」
2人が戻った時には、いつもの凛としたヒナギクに戻っていた。
「いえ、その…まぁ色々2人で話してまして、ね、千桜さん」
「えぇ、まぁ…そんなとこです」
千桜もいつも通り、初期モードに戻っていた。
「あの…ハヤテ君と…千桜さん…かな?ちょっと私たちの話、聞いてくれないかな?」
最初に話を始めたのは歩だった。
「…さっきヒナさんと話して決めたんだけど…私たちはやっぱりハヤテ君の事が好きだよ。でもね、ハヤテ君にはもう大事な彼女がいるから…だから…私たちは、2人を応援する事にしたんだ」
それは、ハヤテの事が本当に好きだからこそ出来る“応援”。
そして、ハヤテも千桜もそれを感じ取っていた。
「西沢さん、ヒナギクさん…本当に、ありがとうごさいます」
思っている事を全ては伝えられなかったが、恐らく気持ちは全て伝わった。
「それじゃ、みんな仲直り出来たし、帰ろっか」
4人が帰ろうとしたその時。

ヒューーー ドーン
突然、一発の大きな花火が空に上がった。
「うわー!綺麗な花火!今年は花火もやるんだね!」
「え?お祭りの予定には花火なんて無かったわよ?」
しかし花火はどんどん夜空を染めていく。
ちょうど三千院家の方角から打ち上がっているのをハヤテは見逃さなかった。
「あれは…お嬢様ですよ。」
「え?ナギが?」
「はい、方角や距離からして間違いありません。恐らくお屋敷の庭から打ち上げているんでしょう。」
ハヤテの予想は当たっていた。
花火が上がった直後、ナギから1通のメールが来ていたのだ。

--------------------------
件名『花火、見ているか?』

本文『おめでとう、今の私はこれだけしか言えない。でも…何故か心の底から祝福出来るんだ、今までの私なら絶対に彼女の存在を拒んでいただろうに…。私の執事はもちろん続けてもらうが、千桜の事も私と同じくらい守ってやれよ!』
--------------------------

たったこれだけ短いの内容だったが、そこには主の祝福の気持ちが無限に溢れていた。
「盛大なお祝いね、良かったじゃないの、ハヤテ君、それにハル子」
「えぇ、本当に素晴らしいお祝いですね、千桜さん」
「本当に…世界一のお祝いですね…」
花火は絶える事なく空に打ち上げられる。
それは、ハヤテと千桜の未来を永遠に祝福するかのように、ヒナギクと歩を元気づけるかのように、延々と夜空を明るく彩った。


-真夏の恋は永久の思い出-

その夏、2人の愛は確かなものになった。その一つの恋物語は、それを支えてきた全ての人々に、永久の思い出として記憶に残り続けるのだった。

‐Fin‐


さて、いかがでしたか?
個人的にはよく頑張ったと…自分を褒めておりますが…。
後書きはワタルSS終了後、要するに夜ですね、そのあたりに書くか、明日に回すか…。
とにかく完結です!
ご意見、ご感想は常時受け付けておりますのでよろしくお願いします。

それでは失礼いたします(・ω・)ノシ

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