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■SS 「理想と現実の創造本」 第1話

こんばんは、とろんべであります♪

さてさて、予約投稿もちゃんと上手く出来たようですし、明日は安心ですw

明日は遂にカラコイの発売日!
そして泉ちゃんの親友(だったよね?)の美希の誕生日!
さらにサンデーの発売日!

それでは美希誕生日記念SS「理想と現実の創造本」、第1話続きへどうぞ♪


もし、選ばれた1人だけが世界を好きなように変えられたら、一体どんな世界が出来るだろう。
自分中心の世界を築く者、世界の平和を優先する者、その発想は無限大だ。

ならばもし、一般的な女子高生がその権利を得たらどうなるだろう。
お金持ちになりたい、理想の彼氏が欲しい、その反応は様々だろう。

この話は9月8日、彼女の誕生日の前日に起きた、不思議で幸せな物語である。


自分の背丈より何倍もある本棚。
そこには歴史的な書物の複製、論文、小説、漫画、ゲームの攻略本まで幅広いジャンルの本が無数に置いてある。
ここは花菱家の書庫、内閣総理大臣経験者の祖父が趣味で集め始めた本の数々がここに眠っている。
もちろんその全てを祖父が集めた訳では無く、美希を始め他の家族もここに本を置いている。
料理の本とかは母親が、漫画やラノベ、攻略本は美希が、と言った定番のパターンである。

「うーん…ラノベ以外の活字にも親しんでみようかと思ったが…ここまで多いと探すのも嫌になる」
その広大な花菱家の書庫の隅っこに、小さな彼女は佇んでいた。
いつも漫画やラノベしか読んでいない美希だがごく稀に他の本を読もうとする傾向がある。
その大半は『面白そうな本が無かった』で片付けられるのだが、今回も同じパターンに入っている。
「まったく…こんなに本が多いからダメなんだ、これじゃあ本当に読みたい本なんか見つかる訳がない」
1人でなにやらブツブツと文句を言いながら別の本棚に目を向ける。
一応ジャンル分けはされているのでどんな本があるかは一目で分かる。
そこは“歴史的な書物”のジャンル、一般の女子高生が読むような物ではない。
「…ここは読むべき本は無いな…あれ、何か向こうに真新しい本が…」
歴史の書物の中に紛れているかなり綺麗な1冊の本。
傷一つ付いておらず、まるで誰かに見つけて貰いたかったかのようにそこに置いてあった。
美希は恐る恐るその本を手に取る。
タイトルは書かれていない。
それは逆に不思議な雰囲気を醸し出し、好奇心を刺激する。
「タイトルは無し…なんだこの本は、けしからん、読んでみないと内容が分からないじゃないか」
独り言を呟きながら表紙を開く。
全てのページが真っ白、筆者も出版社も、何も書かれていない。
「本当に何なんだ…何も書かれていない…ノートか何かか?」
美希が本を閉じようとしたその時―――

カッ!

突然眩い光が辺り一面を照らした。
「うわっ!」
突然の事に驚いた美希は本を手放す。
しかし本が落ちる様子はない。
「な、なんだ!?」
美希は不意に体が軽くなって浮くような感覚に襲われる。
それと同時に意識も遠のいていく。
美希の体は、その本の中へと吸い込まれていった。


「いたた…ここは一体…どこだ?」
ようやく意識を取り戻した美希の目の前には、先ほどまでいた書庫の姿は無く、漫画でよくある“異次元空間”みたいな所に美希は1人佇んでいた。
明らかに人の気配はしない。
美希の不安が徐々に高まる。
「誰も…いないのか?」
《……なた…》
どこからか声が聞こえた。
聞いた事の無い声が。
《…あ…なた…》
確かに聞こえる。
幻聴ではない。
「誰かいるのか?いるなら返事してくれ!」
不安と焦りが最高潮に達した美希は落ち着きを見せない。
《……あなた…》
不安と焦りと、なかなか正体を現さない声に対してのイライラの限界が来た。
「早く姿を現せ!」
珍しく美希は大声で叫ぶ。
こんな大声を最後に出したのはいつだろうと自分でも思う程に。
《あーもぉ、雰囲気崩さないでよ!》
突然小さな光の球体が姿を現した。
光の中には小さな羽の生えた、文字通り“妖精”みたいな生物がいた。
小さなそれの言う“雰囲気”を崩されたのが不満なのか膨れっ面を見せる。
「…やっと出て来たか」
美希が呆れたように溜め息を付く。
それに対し小さなそれは、雰囲気を崩されたわ自分を見て驚きもしないわで完全に機嫌を損ねていた。
《まったく…こんな無愛想な娘が今度のパートナーなの?私ったら、ツイてないわね~》
憎まれ口を叩きながらヒュンヒュンと空間の中を飛び回る。
…パートナー?何か引っ掛かるので美希はそれに問い掛ける。
「おいお前、パートナーって一体どういう事だ?あと私は無愛想じゃない」
小さなそれは気怠そうに説明を始める。
《あなたはさっきタイトルの無い本を開いたわよね?そして気付くとここまで来ていた…。私はその本を開いた人間と契約をして、一緒に過ごすの。そして人間の“幸福”の感情を引き出すのよ、ここまでで何か質問ある?》
小さなそれは偉そうに、しかも超上目線で話す。
「質問、とりあえず名前は何だ?“小さなそれ”という表現は疲れた。あともう一つ、幸福の感情を引き出してどうするんだ?」
《質問あるのね。まぁいいわ、私は妖精のティス、よろしくね。私たちは人間に幸福を与える事で生きているの、要するに、私が生きるためにはあなたには幸せになって貰わないといけないの、分かった?》
ティスと名乗ったそれは的確に美希の質問に答える。
先ほどまでの気怠そうな口調は無くなり、妖精らしい(?)…元気な様子を見せる。
「なるほど、大体は分かった。私の名前は花菱美希、よろしく。ちょうど退屈してたんだ、面白そうだから付き合ってやる」
美希の不安そうな表情はどこかに消え、楽しそうな顔になる。
《面白そうって…私は生きるためにやってるんだから、ちゃんと協力してよ?えっと…美希ちゃん》
ティスも堅苦しい表情が消え、柔らかな表情になる。
「よし、じゃあそろそろ元の世界に―――」
《ちょっと待った、まだ“設定”が終わってないわよ》
設定…なんだそれは?美希はワクワクするような、ゾクゾクするような、不思議な感覚を覚える。
《設定…あなたが今生きてる世界の設定をちょっとだけいじるの、もちろん世界規模とかは無理だし、あくまで自分の身の回りだけね。基本的な設定は一回しか出来ないから慎重にしてよね、自分にとって幸せな世界になるように》
身の回りの設定を変える、そんな事が許されるのだろうか、美希は若干躊躇う。
「設定…いざとなると意外と思い浮かばないものだな…」
じっくりと悩む。
自分の人生にも影響を及ぼす可能性があるのだ、安易に変な事は出来ない。
いつもは働かない頭脳をフル稼動させる。
そして決めた設定は
「ハヤ太君…綾崎ハヤテという少年を、私の執事にしてくれ」
泉やナギを見ていて羨ましくなる、執事が欲しいと。
その願いくらいなら叶えて貰ってもいいだろう。
《綾崎ハヤテを美希ちゃんの執事に…っと》
ティスはメモ帳程度の大きさの紙を取り出し何かを書き始めた。
《綾崎ハヤテって人はこの貧相な顔の男の子で間違いない?》
何を見て描いたのか、その紙には綾崎ハヤテ本人の似顔絵が描かれていた。
これにはさすがの美希も驚きを隠せない。
「お、おぉ…その彼で間違いない…どうやって描いたんだ?特に何も見て無かったし…」
《それは禁則事項です♪》
問い掛ける美希にさらりと聞き覚えのあるセルフを吐く。
これ以上問い詰めるのは何となく危なそうなのでやめる事にした。
《よし、このハヤテ君って今は三千院ナギちゃんって娘の執事やってるんだけど…そこはどうするの?》
そうだ、ハヤテはナギの執事をしていたんだった。
「あぁ、それは無かった事に、綾崎ハヤテを私だけの執事にしてくれ」
《了解♪》
先ほどの紙に今度は文字を書き連ねる。
恐らくそれが契約書の類いなのだろう。
《よし、書けた!それじゃあ美希ちゃん、あなたの世界は明日の朝…9月9日からスタートだからね、それまでお楽しみに♪》
そう言うとティスは消えてしまった。
同時に体が浮くような感覚に襲われる。
本の中に引きずり込まれた時と同じ感覚、これで元の世界へ帰れる、と美希は思った。
再び眩い光が辺りを照らす。
目の前が真っ白になり、意識が遠のいていく。


ドサッ
少しばかり高い所から落とされたような感じがした。
「いたた…お、やっぱり戻って来れたか」
そこは本を開いた時と同じ場所、つまり元の世界に戻れたのである。
美希は携帯で時間を確認する。
本の中に入ってから15分ほどしか経っていない。
本の中では時間がゆっくりと進むようだ。
そして美希は異変に気付く。
「あれ、あの本が無い…」
あの本…タイトルの無い、真っ白なページのあの本が無くなっていた。
「もしかして…今までのって夢…だったのかな?」
次第に自分の体験した出来事が怪しくなる。
証拠である本が無くなったのだ、信憑性は一気に下がる。
「ま、いっか。夢にしては面白かったし、実際にハヤ太君が執事にならなくてもいいし」
そう言って書庫を後にした。

―――その日の夜。
「今日は何か…面白い一日だったな、多分全部夢なんだろうけど。たまにはあんな夢見るのも悪くないな…おやすみ…ティス」
実際にいるのかも分からない妖精に“おやすみ”を言い、美希は眠りに就いたのだった。


はい、如何でしょう?
っていつも聞いてますね・・・w
今回はなるべく長文になるように(1話当たりメモ帳で8kb)書いてみました。
まだ長文に慣れていないせいか、ところどころグダグダですがお許しを・・・。

明日の朝、昼、夜に1本ずつ公開と行きましょうか、残り3話ですしw
後書きは木曜になる・・・かな?
それではまた明日(・ω・)ノシ

■コメント

■ [ゆえゆえ]

ヒロキングさん
正解
むしろこの状況で他の回答は考え辛いですよ

ロコちゃん
長文読むのめんどくせ
なんか異常に体力その他もろもろが浪費される気が

別にいいじゃん
コメント増えて内心嬉しいだろ?
溶かしたチョコレートに水混ぜたら水分補給もできるんじゃね?

■ [とろんべ]

>>ゆえゆえ
まぁ読むのは個人の自由ですから^^;
PCならある程度見やすいかもです。
コメント増えて…って2人で雑談(?)してただけ…(・ω・`
溶かしチョコに水混ぜるのは絶対禁忌だぜ…ww

■Re: SS 「理想と現実の創造本」 第1話 [ヒロキング]

>>ゆえゆえさん
なんか会長さんが変人に見えてきましたw

>>会長さん
すいません。。。。。。僕もSS読んでないです
てか基本的に長い文は嫌いです!!

僕もコメント増えていいと思いますよ!!
まあ人生色々長いですし。。。。。。

もういっそチョコの家に住んでみてはいかが??

■Re: SS 「理想と現実の創造本」 第1話 [とろんべ]

>>ヒロキングさん
変人じゃないですよ~^^;
コメント多いって言っても2人の雑談ですし・・・。
チョコの家は溶けたらベタベタになるので拒否ですw
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