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■SS 「理想と現実の創造本」 第3話

こんにちは、とろんべであります♪

現在恐らく昼食を食べております、または食べ終わっております。
そして友人たちと雑談を・・・。

それでは美希SS。第3話続きへどうぞ♪


授業中、美希は必死に思考を巡らせていた。
とは言っても授業に集中している訳ではなく、自分の理想のこの世界について考えている。

(まさか現実にこんな事が起こるとはな…そもそもあのティスとやらは一体何なんだ…?)
《だから、私はただの妖精よ、それ以上でもそれ以下でも無いわ》

…はああぁぁぁっ、美希は今までで一番大きい溜め息をつく。
まさか自分の心の内まで読まれるとは思いもしなかった。
(おい、お前私が心の中で考えてる事まで分かるのか?)
口には出さずともティスにはそれは聞こえている。
その証拠にティスは機嫌良く返事を返す。
《もちろんじゃない、私を誰だと思ってるの?》
ただの妖精じゃないか…と美希は思いそうになったがやめておいた。
心の中を読まれるのは美希にとっては迷惑極まりない話だった。
(じゃあティス、あまり私の心の中を覗くな、私が幸せになれないぞ)
美希はティスが求める条件をとっさに思い出した。

美希を幸せにする―――

心の中を読まれて幸せになる人間はそうそういない、少なくとも美希は幸せにはならなかった。
そして意外にもティスにはそれが効いたらしく
《分かったわよ、じゃああなたが何か望む事があったらそれを適度に読んで叶える、もちろんそれ以外はあなたの心は覗かないわ。それで良い?》
ぶっきらぼうだったがティスは了承した。
それならまだ良いか…同じく美希も了承した。


時間は飛んで放課後、ハヤテと美希は夕食の買い物をしに商店街へ来ていた。
「お嬢様、今日の夕食はなにがよろしいですか?」
「ふぇ?今日か…今日は…中華料理とかいいな」
「はい、お任せください、お嬢様」
急な注文にも全く動じず笑顔で受け答えするハヤテ。
しかし、その笑顔の中に何かを隠しているようにも見えた。
「では食材を買いに行きましょうか、」
そうして2人は商店街へ入って行った。

しばらくして、大体の買い物を終えた2人が店から出て来た。
「ふぅ、やっと買い終わったな…ていうか全体的に買った量が多い気がするんだが…こんなにたくさん買っても食べ切れないぞ?」
美希の言う通り今日の買い物袋はいつも以上に丸々としていた。
食材の種類はそれほど無いのだが、一種類辺りの量がいつもより多いのだ。
「あぁ、これは…せっかく中華料理をするんですから、ナギさんやヒナギクさんたちも呼んでバイキング形式にしようかと…僕が勝手に決めたのですがよろしいでしょうか?」
なるほど、バイキングか…美希もその提案は意外だった。
もちろん快く了承する。
「あぁ、食事はみんなの方が楽しいしな。私は賛成だ」
楽しそうに微笑む美希を見てハヤテはホッとする。
まるで何かの計画を練っていたかのように。
「それでは荷物も重たいですし…早く帰って料理を作って、皆さんを招待しましょうか」
時刻はもう夜に近い夕方、太陽はもう沈みかけていた。


自宅へ帰って早々にハヤテは夕食の準備を始めた。
今日は作る料理の種類も量も多いので特に張り切っていた。
美希もいつも通り自室へ入って着替え始める。
制服を脱ぎ捨てて下着姿になる、その直後、どこからか声が聞こえてきた。
《胸…小さいわね》
しばらく聞いていなかったせいか、すっかり存在を忘れていた。
その上いきなり出て来て最初の言葉が“美希のコンプレックス”である胸の話題。
さすがの美希も呆れと怒りとの感情で一杯になる。
「あのなぁ…もうちょっとデリカシーとかタイミングとか考えろ、一応胸の事は気にしてるんだから…」
いつもなら“まぁいいじゃない♪”とか何とか言って適当に話を茶化すはずのティスだが、何かがおかしい。
《あら、ごめんなさいね》
素直に、しかも何の冗談も無しに謝ってきたのだ。
これには美希も驚きを隠せない。
とりあえず服を着ながら心の中でティスと会話をする。
いきなりハヤテが入って来ると怪しまれるからだ。
(なんだお前…やけに大人しいな)
《別に…ちょっと疲れただけよ、力を使っちゃったから》
力を使う…?美希は疑問に思った。
ティスが力を使える対象は美希以外にいないはず。
しかしその美希はどんな願いも叶えてもらっていないのだ。
(力を使ったって…何にだ?)
《そりゃあもちろんあなたの為によ》
(でも私、何も願いなんて叶えてもらってないぞ?)
《ふふ…そりゃあ、ね。もうすぐ分かるわ…じゃあ私は疲れちゃったから少し休むわね、30分もしたら少しは楽になるかしら》
もうすぐしたら、か…。
自分の心の一番奥底にある、自分でも分からない事をティスは読み取る事が出来る。
それなら自分の本当に望む事を叶えてくれてるはず…美希はそういう事にしてベッドに体を落とした。

コンコン…ガチャッ
ハヤテが突然入ってきた。
ノックはしたのでそこまで突然では無かったが美希は一応ドキドキしている。
「さっきの買い物で買い忘れがあったようで…今すぐ買いに行って来ますね」
そう言って大急ぎで花菱家から出て行った。
美希は久しぶりに退屈になる。
ティスは休んでいるから話しかけられない、ハヤテも他の人もいない。
ベッドに転がって携帯をいじっている内に次第に眠気に襲われてきた。
「ふあぁ…ちょっと寝るか、ハヤ太君もすぐには帰って来ないだろうし」
そう言って美希も少し休む事にした。


40分くらいが経っただろうか、美希は寝ぼけて言う事を聞かない体を思いっきり伸ばす。
「んん~…昼寝にはちょうどいいくらいの時間だ、ティスも起きてるのか?」
《………》
まだティスはお休み中らしい。
とりあえず携帯を開く。
メールの確認やWEBサイトの確認などをして再び携帯を閉じる。
そういえばハヤテは帰って来たのだろうか、美希は一度部屋から出て台所へ向かう。
人の気配が全くしない。
ハヤテもまだ帰っていなかったようだ。

ピロリーン♪

美希の携帯に一通のメールが届く。
ハヤテからのメールだった。
女の子らしい可愛い絵文字いっぱい、そして長い内容だったが要約すると

『食材を買っている最中にヒナギクたちに会ったから、他の人も連れて一緒に来
る。帰りが少し遅くなるかもしれない』

こんな感じの内容だった。
まさかみんなで食事するのがティスが力を使った原因…?美希は少しずつ原因を突き止めようとする。
《んー当たってるけど少し違うわね》
「うぉっ…ティス、起きてたのか」
美希はつい声に出して驚いてしまう。
運良く誰もいない部屋だったが。
ティスは眠そうな声で会話を続ける。
妖精でも一応睡眠は取るのだろう。
《あなたの考えは私のした事にかなり近いわ、でも限り無く遠い。今のあなたには多分分からないでしょうね》
少しイラッと来る言い方だったがそれは事実なので受け入れるしかない。
(じゃあヒントを、せめてヒントくらいはくれてもいいだろ?)
《だーめ、それを言っちゃうとヒントじゃなくて答えになっちゃうから♪》
どこか眠そうな声も元に戻り、完全にいつものティスに戻った。

自室に戻って美希は漫画を読み始めた。
一度読んだ漫画を再び。
ハヤテが帰って来るまでの明らかな暇つぶしだった。
「ただいま帰りましたー!」
「おじゃましまーす」
ハヤテ…とその他多くの声が聞こえた。
「ハヤ太君、遅かったじゃないか、早くご飯にしてくれ、お腹が空いたぞ」
「はい、急いで作るのでもうしばらくお待ちくださいね、皆さんもこちらの部屋で待っていてください」
ハヤテが空いている部屋へヒナギクたちを案内して行く。
《ハヤテ君の事、好きなんでしょ》
ハヤテの後ろ姿を見ている美希に突然ティスが話しかけてきた。
しかも予想を遥かに上回る内容の質問を抱えて。
(な、そ、そんなわけ無いだろ!何でそんな事聞いて来るんだ!?)
美希は慌てて喋る、が、ティスが慌てて制止した。
《いやいや、あなたの言動とか表情とか見たりしてると何となくそうかな~って思っただけ、だから、ね?》
美希は若干怪しそうにティスを見て(?)いたが、それもやめた。
(そ、そうか…まあ強いて言うなら主と言う視点から見れば好きだけど…)
ティスは恐らくその“好き”と言う意味で言ったのだろう。
《そう、そう言う意味で聞いたのよ!》
久しぶりにティスに“美希ちゃん”と呼ばれた。
最初に会った時以来ずっと“あなた”と呼ばれていた。
“美希ちゃん”と愛称で呼ぶのは、ティスなりの信頼の表現の仕方だったのだろう。

しばらくして、ヒナギクたちのいる部屋が急に静かになった。
まるで誰もいなくなったかのように。
美希もその異変に気付いたようだ。
(なぁ、ティス…ハヤテ君やヒナたち、どこに行ったんだ?)
《さぁ、私に聞かれても…ねぇ?》
よく耳を澄ますと台所の方で物音が聞こえる。
ハヤテかもしれない…美希は台所の扉を開いたのだった。


次回、感動(?)の最終回!
是非お楽しみに!
それでは失礼いたします(・ω・)ノシ

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