■SS 「理想と現実の創造本」 第4話
こんばんは、とろんべであります♪
現在恐らくカラコイを買って帰っている途中くらいかと。
書いてみると結構あっさりなもんでした(爆
・・・と言う事は内容が薄いって事なのか・・・?
・・・っと、そういえばまだ言っていませんでしたね。
ミキちゃん、誕生日おめでとう!(泉ちゃん風)
それでは美希SS、第4話続きへどうぞ♪
…ガチャッ
恐る恐るドアを開く。
その瞬間―――
パンッパンパンッ
真っ暗な部屋が突然明るくなり、クラッカーの乾いた音が耳に響いた。
「美希お嬢様、お誕生日おめでとうございます!」
ハヤテが花束を差し出しながらそう言った。
「おめでとう、美希」
他にはヒナギク、ナギ、マリア、泉に理沙もいた。
美希は昨日からの出来事で自分の誕生日などすっかり忘れていた。
「………」
喜びよりも驚きの方が大きかった、そのせいで美希は黙ってしまう。
「お嬢様…何かご不満がありましたか…?」
不安そうに美希の表情を伺うハヤテ。
美希は泣いていた、ポロポロと涙を零して。
他人からここまで誕生日を祝福されたのは初めてだったのだ。
その嬉しさはただ一つの言葉でしか表せなかった。
「…ありがとう…」
少し掠れた声で美希は一言だけ言った。
ハヤテたちは笑顔で拍手をする。
「さ、主役も来た事だし、パーティを始めましょ」
ヒナギクの言葉でパーティが始まった。
夕食は、ハヤテが腕を振るった中華料理、他にもみんなが持ち寄ったジュースやお菓子などがたくさんあった。
「…ハヤ太君…ちょっといいか?」
賑やかなパーティの途中、美希がハヤテを自分の元に呼び出した。
美希に呼ばれた事に気付き、ハヤテは側へ駆け付ける。
「どうしました、お嬢様?」
ハヤテが尋ねると、美希は喋り始めた。
「ハヤ太君、私はな、今までこんなに盛大に誕生日を祝ってもらった事はないんだ。だから…今日は今までで一番幸せな気分になれたよ、だから…その…ありがとう」
そう言って美希は少し顔を赤くした。
それを聞いてハヤテは安心する。
「いえ、お嬢様が喜んでくだされば僕は幸せですから」
賑やかなパーティは数時間続き、今はハヤテやマリアたちが後片付けをしている。
泉や理沙はもう帰ってしまい、美希は自分の部屋でみんなから貰ったプレゼントを見ていた。
「P○3か…ナギらしいな、このぬいぐるみは…泉と理沙から、このカチューシャはヒナからか」
それらを見るとまた泣けてくる。
本当に、この上無いくらいの幸せな誕生日を迎えられたのだ。
「ハヤ太君からは可愛い服を貰ったし…それにティス、お前からも誕生日プレゼントを貰ったよ」
《え?私…何もあげてないよ?》
ティスからは他のみんなとは全く違う、誰にも真似の出来ない素敵なプレゼントを貰った。
「ティス…このパーティだろ?お前が力を使って叶えてくれた願いっていうのは」
誕生日にみんなからお祝いされたい、そんな気持ちがどこかにあった。
それをティスは読み取って実現させたのだった。
《あ、やっと気付いたの?…そうだよ、美希ちゃんは誕生日にお祝いされたいって願ってたから、だから叶えてあげたの》
「それに…ティスは私に今日という日もくれた。ティスがいなかったらこんな幸せな日にはならなかったからな…」
ティスがいなければ今日という日は存在しなかった、それは美希自身も充分分かっている。
「本当に…ありがとう…」
《や、やだなー、そんなに改まっちゃって、照れちゃうじゃん。でも、素敵な誕生日が送れたなら良かったわ、私も充分満足よ》
そう言って話を続けているが、ティスには分かっていた。
もうすぐ、美希に別れを告げなければならない事を…。
《ねぇ、美希ちゃん…あなたは今どれくらい幸せ?》
不意にティスがそんな事を聞いてきた。
「どれくらいって…言葉じゃ言い表せないくらい。今まで生きてきて、一番幸せだよ」
美希は笑いながら話す。
《そっか…じゃあもうそろそろお別れだね…》
いつも明るかったティスが、急に沈んだ口調になる。
それと同時に美希の顔から笑顔が消える。
「……え?どういう事だ?」
当然美希は聞き返した。
“別れ”…その言葉だけは聞きたくなかったから。
《最初に言ったでしょ、私たち妖精は人を幸せにする事で生きている。その人間が幸せでいっぱいになったら…その人間とは一緒にいられない》
信じられなかった、信じたくなかった。
「そんなの嘘だ!…ティスは…お前は私とずっと一緒にいるんだ!」
《それは無理よ…1人だけをずっと幸せにする事は許されないから…》
「でも…でも、私たちはまだたった一日しか一緒に―――」
《わがまま言わないで!》
ティスが力を使ったのだろうか、美希は不思議と声が出なくなった。
《私だって…あなたとならずっと一緒にいたかった…でもね、それだとあなたはいつまで経っても強くなれないから…》
少しずつ、ティスの声が小さくなって行く。
美希の下から離れて行っている証拠なのだろう。
《私が今まで会った人間の中で美希ちゃんが一番楽しかったわ、ありがとう》
どんどんとティスの存在が遠くなって行くのを感じる。
しかし美希はそれを止める事は出来ない。
出ない声を必死にだそうとして、最後にティスに一言
「今までありがとう!」
と叫んだ。
ティスは、自分の力を無視して声を出せた人は初めて見た、驚きを隠せない。
《…やっぱり美希ちゃんは一番面白いわね…》
そう言った瞬間、ティスは美希の前に姿を現した。
「あれ、お前…こっちには来れないんじゃ…」
《あれは嘘よ、声だけの方が不思議な妖精っぽい感じがして良いでしょ?》
ティスはこんな時でさえこうなのか、と美希は少し呆れた。
《あなたが次に目を覚ますのは9月9日の朝、つまりもう一度誕生日が来るわ。せっかくだからもう一度誕生日を楽しみなさい、あと私からも特別にプレゼントがあるからお楽しみにね♪》
最後にそう言って、ティスは姿を消した。
実際に消える瞬間を見たせいか、美希の心は妖精1人分軽くなった気がした。
そして急に体が重くなり、激しい眠気に襲われた。
それは、最初に本に引き込まれた時と同じ感覚だった。
9月9日、美希はベッドで寝ていた。
「ん…んん~…」
寝転んだまま大きく伸びをして上半身を起こす。
カレンダーを確認すると、確かに日付は9月9日、元に戻っていた。
他の部屋から両親の声も聞こえる。
元の世界に戻ったのだ、ハヤテはナギの執事に、美希は普通の女の子に。
ぐるっと部屋を見渡してみる。
その時、机の上にある一通の手紙が目に止まった。
まだ重たい体を引きずって机に向かい、手紙を開く。
そこにはこう書いてあった。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
美希ちゃんへ
改めて誕生日おめでとう。
この手紙読んでくれてるよね?
じゃあ美希ちゃんに送った2つのプレゼントを教えるね。
1つ目はあなたの記憶を残した事。
本来は私と出会った人間は私といた間の記憶を抹消しないといけないんだけど、
特別に思い出として残してあげる。
けど他の人に喋っちゃダメだよ?
2つ目は手紙と一緒に置いてあるペンダント。
これは私が作ったもので、心を落ち着ける効果があるわ。
肌身離さず着けててくれると嬉しいな。
たった1日しか一緒にいられなかったけど、とっても楽しかったよ、ありがとう。
私はまたあの本になってこの世界のどこかにいるから、いつかきっと会える日が
来るよ。
それじゃあまた会えるその日まで、バイバイ!
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「…バーカ、こんな不思議で楽しい体験、忘れる訳無いだろ…」
手紙を一通り読み終えて、手紙とペンダントを抱き締めて美希はそう呟いた。
その日の朝、美希は泉や理沙と一緒に遅刻ギリギリに学校へ着いた。
しかしこれが美希にとっては本来の日常、これが当たり前の毎日なのだ。
違う点と言えば、ティスに貰ったペンダントを着けているくらいだ。
ハヤテはナギの事を“お嬢様”と呼び、ナギは美希の事を呼び捨てにはしない、これも以前と同じ、当たり前の風景だが美希は少し違和感を覚えた。
ハヤテが“お嬢様”と言う度に反応しそうになるのだった。
昼休み、美希たち3人は図書室へ、今日入ったばかりの新しいラノベを探しに行った。
「ラノベ、他の人が借りちゃってるね~」
「むむ…これは他の本を読めと言う事なのか…?」
泉と理沙が目的のラノベを入手出来ず唸っている中、美希はふと他の本棚を見てみる。
そこは歴史の本、主に参考書が置かれている棚だった。
その中に真新しい本が1冊だけ紛れ込んでいる。
まさか…と思い、美希はその本を手に取る。
タイトルは書かれていない。
「…ふん、単純なやつだ。また会える日…すぐに来ちゃったじゃないか」
微笑しながら美希はその本を開こうとする。
「おーい、ミキちゃーん、その本なーにー?」
泉と理沙が美希の元へ駆け寄る。
美希は本を閉じて
「な、何でもない。全然面白くなかったから、他の本探そう、な?」
と言って本を元に戻す。
(今の私は充分幸せだから…もう少ししたら会おうな、ティス…)
美希は、この次に出会えるその日まで、楽しみを取っておく事にした。
その本で次に幸せになる、他の誰かのために…。
‐Fin‐
はい、今度こそ如何でしたか?
個人的に頑張りました、長文に挑戦し、オリキャラを使い・・・あとは後書きを頑張る(?)だけ・・・!
感想等は随時受け付けております、感想、アドバイス等よろしくお願いします。
それでは失礼いたします(・ω・)ノシ
現在恐らくカラコイを買って帰っている途中くらいかと。
書いてみると結構あっさりなもんでした(爆
・・・と言う事は内容が薄いって事なのか・・・?
・・・っと、そういえばまだ言っていませんでしたね。
ミキちゃん、誕生日おめでとう!(泉ちゃん風)
それでは美希SS、第4話続きへどうぞ♪
…ガチャッ
恐る恐るドアを開く。
その瞬間―――
パンッパンパンッ
真っ暗な部屋が突然明るくなり、クラッカーの乾いた音が耳に響いた。
「美希お嬢様、お誕生日おめでとうございます!」
ハヤテが花束を差し出しながらそう言った。
「おめでとう、美希」
他にはヒナギク、ナギ、マリア、泉に理沙もいた。
美希は昨日からの出来事で自分の誕生日などすっかり忘れていた。
「………」
喜びよりも驚きの方が大きかった、そのせいで美希は黙ってしまう。
「お嬢様…何かご不満がありましたか…?」
不安そうに美希の表情を伺うハヤテ。
美希は泣いていた、ポロポロと涙を零して。
他人からここまで誕生日を祝福されたのは初めてだったのだ。
その嬉しさはただ一つの言葉でしか表せなかった。
「…ありがとう…」
少し掠れた声で美希は一言だけ言った。
ハヤテたちは笑顔で拍手をする。
「さ、主役も来た事だし、パーティを始めましょ」
ヒナギクの言葉でパーティが始まった。
夕食は、ハヤテが腕を振るった中華料理、他にもみんなが持ち寄ったジュースやお菓子などがたくさんあった。
「…ハヤ太君…ちょっといいか?」
賑やかなパーティの途中、美希がハヤテを自分の元に呼び出した。
美希に呼ばれた事に気付き、ハヤテは側へ駆け付ける。
「どうしました、お嬢様?」
ハヤテが尋ねると、美希は喋り始めた。
「ハヤ太君、私はな、今までこんなに盛大に誕生日を祝ってもらった事はないんだ。だから…今日は今までで一番幸せな気分になれたよ、だから…その…ありがとう」
そう言って美希は少し顔を赤くした。
それを聞いてハヤテは安心する。
「いえ、お嬢様が喜んでくだされば僕は幸せですから」
賑やかなパーティは数時間続き、今はハヤテやマリアたちが後片付けをしている。
泉や理沙はもう帰ってしまい、美希は自分の部屋でみんなから貰ったプレゼントを見ていた。
「P○3か…ナギらしいな、このぬいぐるみは…泉と理沙から、このカチューシャはヒナからか」
それらを見るとまた泣けてくる。
本当に、この上無いくらいの幸せな誕生日を迎えられたのだ。
「ハヤ太君からは可愛い服を貰ったし…それにティス、お前からも誕生日プレゼントを貰ったよ」
《え?私…何もあげてないよ?》
ティスからは他のみんなとは全く違う、誰にも真似の出来ない素敵なプレゼントを貰った。
「ティス…このパーティだろ?お前が力を使って叶えてくれた願いっていうのは」
誕生日にみんなからお祝いされたい、そんな気持ちがどこかにあった。
それをティスは読み取って実現させたのだった。
《あ、やっと気付いたの?…そうだよ、美希ちゃんは誕生日にお祝いされたいって願ってたから、だから叶えてあげたの》
「それに…ティスは私に今日という日もくれた。ティスがいなかったらこんな幸せな日にはならなかったからな…」
ティスがいなければ今日という日は存在しなかった、それは美希自身も充分分かっている。
「本当に…ありがとう…」
《や、やだなー、そんなに改まっちゃって、照れちゃうじゃん。でも、素敵な誕生日が送れたなら良かったわ、私も充分満足よ》
そう言って話を続けているが、ティスには分かっていた。
もうすぐ、美希に別れを告げなければならない事を…。
《ねぇ、美希ちゃん…あなたは今どれくらい幸せ?》
不意にティスがそんな事を聞いてきた。
「どれくらいって…言葉じゃ言い表せないくらい。今まで生きてきて、一番幸せだよ」
美希は笑いながら話す。
《そっか…じゃあもうそろそろお別れだね…》
いつも明るかったティスが、急に沈んだ口調になる。
それと同時に美希の顔から笑顔が消える。
「……え?どういう事だ?」
当然美希は聞き返した。
“別れ”…その言葉だけは聞きたくなかったから。
《最初に言ったでしょ、私たち妖精は人を幸せにする事で生きている。その人間が幸せでいっぱいになったら…その人間とは一緒にいられない》
信じられなかった、信じたくなかった。
「そんなの嘘だ!…ティスは…お前は私とずっと一緒にいるんだ!」
《それは無理よ…1人だけをずっと幸せにする事は許されないから…》
「でも…でも、私たちはまだたった一日しか一緒に―――」
《わがまま言わないで!》
ティスが力を使ったのだろうか、美希は不思議と声が出なくなった。
《私だって…あなたとならずっと一緒にいたかった…でもね、それだとあなたはいつまで経っても強くなれないから…》
少しずつ、ティスの声が小さくなって行く。
美希の下から離れて行っている証拠なのだろう。
《私が今まで会った人間の中で美希ちゃんが一番楽しかったわ、ありがとう》
どんどんとティスの存在が遠くなって行くのを感じる。
しかし美希はそれを止める事は出来ない。
出ない声を必死にだそうとして、最後にティスに一言
「今までありがとう!」
と叫んだ。
ティスは、自分の力を無視して声を出せた人は初めて見た、驚きを隠せない。
《…やっぱり美希ちゃんは一番面白いわね…》
そう言った瞬間、ティスは美希の前に姿を現した。
「あれ、お前…こっちには来れないんじゃ…」
《あれは嘘よ、声だけの方が不思議な妖精っぽい感じがして良いでしょ?》
ティスはこんな時でさえこうなのか、と美希は少し呆れた。
《あなたが次に目を覚ますのは9月9日の朝、つまりもう一度誕生日が来るわ。せっかくだからもう一度誕生日を楽しみなさい、あと私からも特別にプレゼントがあるからお楽しみにね♪》
最後にそう言って、ティスは姿を消した。
実際に消える瞬間を見たせいか、美希の心は妖精1人分軽くなった気がした。
そして急に体が重くなり、激しい眠気に襲われた。
それは、最初に本に引き込まれた時と同じ感覚だった。
9月9日、美希はベッドで寝ていた。
「ん…んん~…」
寝転んだまま大きく伸びをして上半身を起こす。
カレンダーを確認すると、確かに日付は9月9日、元に戻っていた。
他の部屋から両親の声も聞こえる。
元の世界に戻ったのだ、ハヤテはナギの執事に、美希は普通の女の子に。
ぐるっと部屋を見渡してみる。
その時、机の上にある一通の手紙が目に止まった。
まだ重たい体を引きずって机に向かい、手紙を開く。
そこにはこう書いてあった。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
美希ちゃんへ
改めて誕生日おめでとう。
この手紙読んでくれてるよね?
じゃあ美希ちゃんに送った2つのプレゼントを教えるね。
1つ目はあなたの記憶を残した事。
本来は私と出会った人間は私といた間の記憶を抹消しないといけないんだけど、
特別に思い出として残してあげる。
けど他の人に喋っちゃダメだよ?
2つ目は手紙と一緒に置いてあるペンダント。
これは私が作ったもので、心を落ち着ける効果があるわ。
肌身離さず着けててくれると嬉しいな。
たった1日しか一緒にいられなかったけど、とっても楽しかったよ、ありがとう。
私はまたあの本になってこの世界のどこかにいるから、いつかきっと会える日が
来るよ。
それじゃあまた会えるその日まで、バイバイ!
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「…バーカ、こんな不思議で楽しい体験、忘れる訳無いだろ…」
手紙を一通り読み終えて、手紙とペンダントを抱き締めて美希はそう呟いた。
その日の朝、美希は泉や理沙と一緒に遅刻ギリギリに学校へ着いた。
しかしこれが美希にとっては本来の日常、これが当たり前の毎日なのだ。
違う点と言えば、ティスに貰ったペンダントを着けているくらいだ。
ハヤテはナギの事を“お嬢様”と呼び、ナギは美希の事を呼び捨てにはしない、これも以前と同じ、当たり前の風景だが美希は少し違和感を覚えた。
ハヤテが“お嬢様”と言う度に反応しそうになるのだった。
昼休み、美希たち3人は図書室へ、今日入ったばかりの新しいラノベを探しに行った。
「ラノベ、他の人が借りちゃってるね~」
「むむ…これは他の本を読めと言う事なのか…?」
泉と理沙が目的のラノベを入手出来ず唸っている中、美希はふと他の本棚を見てみる。
そこは歴史の本、主に参考書が置かれている棚だった。
その中に真新しい本が1冊だけ紛れ込んでいる。
まさか…と思い、美希はその本を手に取る。
タイトルは書かれていない。
「…ふん、単純なやつだ。また会える日…すぐに来ちゃったじゃないか」
微笑しながら美希はその本を開こうとする。
「おーい、ミキちゃーん、その本なーにー?」
泉と理沙が美希の元へ駆け寄る。
美希は本を閉じて
「な、何でもない。全然面白くなかったから、他の本探そう、な?」
と言って本を元に戻す。
(今の私は充分幸せだから…もう少ししたら会おうな、ティス…)
美希は、この次に出会えるその日まで、楽しみを取っておく事にした。
その本で次に幸せになる、他の誰かのために…。
‐Fin‐
はい、今度こそ如何でしたか?
個人的に頑張りました、長文に挑戦し、オリキャラを使い・・・あとは後書きを頑張る(?)だけ・・・!
感想等は随時受け付けております、感想、アドバイス等よろしくお願いします。
それでは失礼いたします(・ω・)ノシ
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