■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■SS 「綾崎ハヤテの消失」 第3話

こんにちは、とろんべであります♪

緊迫の第3話、果たしてハヤテの運命やいかに!?
・・・それではお楽しみください、第3話であります♪


午後7時頃…普段ならハヤテはとっくに帰宅し、夕食の準備をしている時間である。
「ハヤテ君、遅いですね…何かあったんでしょうか?」
「なぁに、ハヤテだって少しくらい自由にしたいのだろう、いつも頑張ってくれているのだ、たまには良いではないか」
ハヤテの身に起きた災難にも気付かず、ただハヤテの帰りを待つのだった。
「何だかとてつもない規模の災難に巻き込まれていそうな雰囲気が漂うのですが…」
「なぁに、あのハヤテだぞ?そんじょそこらの不幸に負けてたまるものか!」
ナギの過度な信頼により、ハヤテへの連絡は結局行われなかったのだ。


「う…んん…」
ハヤテはゆっくりと目を開ける。
昔…10年前くらいに見たことのある天井が見えた。
「目が覚めたかしら、ハヤテ」
自分の右手側から聞こえて来る、ほんの2~3日前に聞いたような声。
しかしその声はとても優しく、前聞いた時とはまるで違う。
ハヤテは声のする方向へ振り返る。
そこには1人の金髪の少女が座っていて
「……アーたん…」
ハヤテはそうとしか言うことが出来なかった。


「ハヤテ君…さすがに遅すぎじゃありませんか?」
あれから既に1時間は経っていた。
時刻はもう午後の8時を指そうとしている。
「むむ…ハヤテの奴、いくらなんでもそろそろ帰って来るとは思うのだが…。まさか事故にでも巻き込まれたんじゃ…」
信じたくはないが、実際に帰って来ないのだ、今まで無断で寄り道をした事など一度もないハヤテが。
「万が一と言うこともあるので…一応SPに捜索させましょうか?」
「…うむ、信じたくはないが…万が一という事はあるからな、マリア、頼んだぞ、私はちょっと学校まで行って来る、ヒナギクとかが知ってるかもしれないし」
しかし、どこまで捜してもハヤテは見つかることは無い。
王族の庭城は、すでにアテネの手によって入口を封鎖されていたのだ。


「ハヤテ…起きて…私たちの思い出の場所、王族の庭城へ着いたわよ」
ここ数年、まともに笑顔も見せなかったアテネが笑っていた。
よほどハヤテとここに来れたのが嬉しかったのだろう。
「ねぇハヤテ、あの時と同じよ。部屋も家具も、全部同じ」
目が覚めたハヤテに対して、アテネはまるで小さな子供のようにはしゃいでいる。
今まで見た事のないアテネの笑顔を見て、ハヤテも嬉しそうである。
「アーたんがこんなに楽しそうに笑ってるの、僕初めて見たよ。アーたんの笑顔、とっても可愛いよ」
「な、ハヤテ…バカ…そんな事言われると照れますわ…」
アテネは頬を少し赤らめながら話す。
「あはっ、照れてる顔も可愛いね、アーたん」
「…ハヤテのバカ」
こんなやり取りを何度か繰り返した、それほどにお互いが打ち解けられたのは嬉しかったのだ。
「ねぇハヤテ…お城の中、一緒に歩いてみません?」
アテネがハヤテにそう誘いをかけて来た。
「うん、そうだね、行ってみよう!」
2人は昔に戻ったように仲良くし始めた。
そしてハヤテは、三千院家の屋敷に戻る事など全く覚えていなかった。
覚えていなかったと言うより、忘れさせられていた、アテネの手によって。
そしてヒナギクもまた、その被害に遭っていた。


「あ、ヒナ、一体何してたんだ?すぐ戻るって言ってたのに…」
ヒナギクは2時間以上も姿を消していた、そしてその間の記憶の一部はかき消されている。
「ごめんなさい、ちょっと仕事が多くって…ハヤテ君はどうしたの?」
「ハヤ太君は夕食の準備やナギちゃんのお世話しないといけないからって先に帰っちゃったよー」
ヒナギクはアテネに出会った事は愚か、アテネが日本に来ていた事すら忘れさせられている。
しかし外見に目立った変化は無く、普通に仕事を終えて疲れたヒナギクの姿そのものであった。
「遅くまで待たせちゃってごめんね、さ、帰りましょ」
ヒナギクたちが教室を出ようとしたその時、
「ヒナギク!それにお前たち!」
ここまで走ってやってきたのだろうか、息を切らしているナギがそこにいた。
「ナギ!あなたどうしたの?て言うかハヤテ君はどうしたの?」
「それはこっちのセリフだ!ハヤテが…ハヤテが…まだ帰ってこないのだ!」
それを聞いて泉たちは驚きを隠せない。
『先に帰る』、そう言ってハヤテは先に帰ったはずだった。
「え?まだ帰ってないって…私たちは6時頃にハヤ太君と別れたよ?」
「何だって!?それじゃあハヤテはどこへ行ったと言うのだ?」
「そんな事言われても…私は生徒会の仕事でさっき戻って来たばっかりだし、第一ハヤテ君がいなくなるなんて、そんな事―――ッ!」
突然ヒナギクは激しい頭痛に襲われた。
(ハヤテ君…会わせろ…理事長が来て……そうだ!思い出した!)
その瞬間、ヒナギクの目つきが変わった。
「ナギ、思い出したわ、全部」
「思い出したって…何をだ?」
「私、生徒会室に呼ばれて理事長に会ったの。それで理事長が…ハヤテ君に会わせろって言って来て…それで私は何かに眠らされちゃって…」

「それは全て理事長さまの手によるものですよ」

物静かな声と共に現れたのは伊澄と咲夜であった。
「伊澄、サク!お前たち、どうしてここに…?」
「私はナギの家に行こうとしていたらここへ…咲夜は私とさっき会ったのよ」
伊澄はいつもどおり迷ったように言ったが、今回は道に迷ってなどいなかった。
学校の周辺からありえないほどの力を感じたのだ。
「鷺ノ宮さん、どう言う事かしら?全部理事長の仕業だって…」
ヒナギクが率先して聞きにいく。
「言葉通りですよ、生徒会長さん。あの方はGWの旅行のときから何かがおかしかった…」
(GWの時から…?じゃあハヤテ君はその時から彼女と何か関係が…)
伊澄は淡々と話を続ける。
「ここの人たちに言っても恐らく何も分からないでしょう…。一つだけ分かる事、それは…ハヤテさまはすぐ近くにいます」
その言葉を聞いて、ナギは即座に
「じゃあ…早くハヤテを迎えに行こう!」
と言ったが、
「すぐ近くにいますが、限りなく遠くにいます」
伊澄はそう続けて言った。
「近くにいるのに…限りなく遠い…?」
その場にいた全員が首をかしげた。
「ではちょっと難しいかも知れませんが、説明しますね。ハヤテさまは理事長さまと共に…消えたのです。この学校の敷地内にある“扉”を通って、別世界のような場所へ…。そしてその“扉”は既に理事長さまの手によって閉じられてしまっています。そして、ハヤテさまが自らの意思で出る事は現状では困難だと思います」
「そんな…じゃあハヤテは二度と戻って来ないのか!?」
ナギは今にも泣き出しそうである。
大切な人にもう二度と会えなくなるかもしれないのだから無理もない。
「まだ完全に希望が無い訳ではありません、ハヤテさまがこちらへ戻って来れる方法、それは…内側、すなわち向こうにいる誰かが扉を開ければいいのです」
その場にいた全員が固まった。
「そ…そんなの無理ではないか!ハヤテをさらって行く事の出来る人間が向こうにはいるのだぞ!?」
凍てついたような空気の中、ナギは悲痛に叫ぶ。
「そんな事言っても私たちには何も出来ないのよ?ハヤテ君を信じて待つしか無いわ…」
ヒナギクは冷静にフォローを入れているが、あまりのショックの大きさにその冷静さを保つのもやっとである。
そこへ咲夜がさらにフォローを入れる。
「なぁ、ナギ。今までハヤテが何か災難事に巻き込まれて帰って来んかった事があるか?」
「…ない、私が呼べばハヤテはすぐに来てくれたし、どんなトラブルに巻き込まれても絶対に帰ってきた」
咲夜は優しく微笑み、その笑顔でナギを包み込んだ。
「ほらな、だから大丈夫や、ナギ。ハヤテは絶対に帰ってくるから、安心しとき。ナギが笑顔や無かったら、ハヤテが心配するで?」
「どーだか、安心の出来ない姉だな。でも…何だか心は軽くなった気がする…ありがとう」
ナギの顔からも自然と笑みが出てきた。
このような場面で、咲夜の“お姉さん”の顔が活躍するのである。
そしてナギたちは、ハヤテが無事に帰ってくる事を信じて待つと決めたのであった。


ハヤテを待つと決めたナギたち。
果たしてハヤテは戻ってくる事が出来るのか?

それでは失礼します。

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

プロフィール

とろんべ

Author:とろんべ
TOP絵、プロフィール絵はかげろう様よりいただきました。
“萌え”と“燃え”が好きな一般人です、どうぞよろしく。

私への直接の連絡事項、個人的なお話などはメールにて受け付けております。
tronbe_621♪yahoo.co.jp
お手数ですが、♪を@に変換してから送って下さい。

今年は受験生なので、毎日更新が出来ない時があるかもしれませんが、そこはご了承ください。

アクセスカウンター

今まで集まった仲間達

ハヤテのごとくblog banner

ハヤテのごとく!!ブログパーツ

QMAブログパーツ

検索フォーム

会員名簿

No.0 とろんべ(会長)
No.1 涼さん
No.2 椎那 莱さん
No.3 スラ2世さん
No.5 いえろーらいんさん
No.6 八朔さん
No.7 かげろうさん
No.8 dachiさん
No.9 おかっちさん
No.10 マドモール・カッセさん
No.11 バン☆ビンさん
No.12 dinobotさん
No.13 K603さん
No.14 maimaiさん
No.15 ナレイン・ジョーダンさん

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。